お金持ちの人の本を読んでもお金持ちになれない理由
1年に何人かは『起業したいので成功した人の本を読み漁ってます』という人と出会う。
別に否定も肯定もする気はないので、僕はいつも生返事なのだが。
そのような人は、成功した結果や夢物語についてはよく勉強している。
しかし、その成功者がどのようにやり方を確立して、そこにどのような苦労や経験があったかについてはあまり関心がないようだ。
この格言を聞かせてくれたレストランのオーナーシェフは、元々人気レストランのオーナーの下で修行をし、独立した人であった。
独立後、うまくいっていた人気レストランのマネをしようとしたのだという。
だが、どうにもうまくいかない。
そして元のオーナーに相談をしたところ、この格言を聞いたのだという。
人の生き方、やり方を真似しても過去が違えば当然結果が違う
苦労や経験が違えば、当然感じるものや見方が異なってくる。
そしてそれが独自の方法論や結果を出すためのプロセスになる。
その根っこの部分を無視して真似をしても、本質的には真似にならないということだ。
だから、お金持ちや成功者の本を読んでも、同じような結果が出せないのである。
ちなみに補足をすれば、本になったノウハウやビジネスモデルは『もう公開してもいい情報』である。
本当に価値があってお金を生む情報は人には言わない。
情報の価値、その見極めもうまくなりたいものである。