誠意をもって対応するということ。
現代は以前に比べて人間関係が希薄だと言われている。
義理人情や誠意という言葉自体もう古いのかもしれない。
だからこそ、人情や誠意を持てる人が必要とされている気もする。
ドラマやテレビ番組で『誠意をもって対応すればきっとうまくいく』という台詞を聞くことがある。
また、謝罪会見などでもよく使われる常套句である。
しかしフタを開けてみれば、単に普段より頑張るという意味だったり、謝り続けるだけで、特段変わり映えがしていない気がする。
実際のところ誠意をもって対応するとは、どうすることなのだろう。
相手のことを知り尽くしたいという気持ちで対応すること
クレーム対応を業務として請け負っている会社の社長に聞いてみた。
『誠意をもつということは、相手のことを知り尽くしたいという気持ちで対応することです。その商品に不満を感じたということは、お客様の環境や性格、過去の出来事などが必ず関わっています。その部分を無視して話をしても気持ちは伝わらないのです。大事なのはお客様の全てを知った上で対応をするということです』
このような回答が返ってきた。
こちらが考える誠意が必ずしも相手にとって誠意になるわけではない。
相手を想う気持ちこそが大事だと気付かされた言葉だった。