急激な成長は危険信号?
社長をしていると、自然と社長仲間が増えていきます。
そうすると、稀に『実はいい話があって、今月300万利益が出たよ。来月はその2倍は見込める!』という話を聞いたりします。
僕も社長3年目くらいまでは、なんともうらやましい話だなーと思っていました。
しかし、今では、これはちょっと危険信号だなと思う様になっています。
なぜか。
急激な成長を支えるには、その成長より大きな維持力が必要だから
それまであまり利益がなかった会社が、急に大きな利益を得るとしましょう。
そうすると、仕事を消化したり、その利益を支えるための、人件費や設備投資費が必要になります。
簡単に言えば、仕事がパンパンになるので、人を雇って、インフラを整備してとなるわけです。
それ自体は当然の動きですし、なにも問題はありません。
ただ、その売り上げの上げ方が問題なのです。
例えば、全て自社商品の販売で利益をまかなっていたり、自社でプログラムを制作するようなところであれば、いいのです。
危険なのは、代理店や、代行業。
いわゆる商品や人を横に流して、その利ザヤを稼ぐような業種です。
上記のように急に儲かったという話をしたほとんどの人が、代理業でした。
その結果、今はほぼ会社が残っていません。
それも1年、長く持って2年で終わってしまいました。
単純に、代理業というのは流行りすたりが速かったり、親会社の意向ひとつで状況が変わります。
でも、こちらは代理業なので、その変化に対して打つべき手段を持ち合わせていません。
その結果、急激に上がった売り上げは急激に下がり、しかし雇ってしまった人材や機材などは処分できず、泥沼にはまってしまいます。
餅は餅屋ではないですが、彼らも、本業だけ行っていたら、まだ会社があったのではないかなと思ってしまうのです。