事業を成功させる社長の思考とは
仕事の成功体験談を聞いていると、1つの事をがむしゃらにやった、死ぬ気でやったという話がでてくることがある。
もちろんすごいことだし、美談である。
だが、実際の社会はどうだろうか。
華々しい成功の裏で、相当数の会社が潰れている。
実際に3年間もたない会社が半数という説もあるほどだ。
美談には夢があり注目されがちなので、ついそのやり方がスタンダードなのかと思ってしまうが、これは危険である。
1つのことで成功できればいいが、失敗した時には立て直しがきかなくなってしまう。
事業を継続させるためには、まず潰さないことが第一命題だ。
そのためにはハイリスク・ハイリターンではなく、ローリスク・ローリターンのものをいくつか準備して、リスク分散をするほうがよい。
その上で、伸びそうな事業に注力していけばいいのである。
ものすごく稼げる事業1個よりも、ちょっと稼げる事業を10個やるほうがいい
実際に僕の知り合いの社長で、回線販売の代理店をしていた会社がある。
月に300万以上を売上げており、羽振りもよかった。
しかし、メーカー側の体制の変化により業績が悪化。
まさに音を立てるように潰れてしまった。
僕はさんざん柱を多く持てと助言していたのだが、胡座をかいてしまったのだろう。
1つの事業しか力を入れてなかったが故に、他の事業への対処も建て直しもできなかった。
ちなみに僕としては、まったく別ジャンルの事業の方がよりリスクヘッジになると思っている。
そして不思議なことに、別ジャンルの事業をしていて視野が広がると、回りまわって他の事業の役に立つことも多い。
まずは自分のできることを増やすというのも、成功への近道なのだ。