創業者と社長は違う。創業者であれ。
社長なのに色々な事業に手を出したくなってしまう人へ伝えたい言葉。
僕が悩んでいた時にある社長にアドバイスをもらった。
当時の僕は1つの事業がうまくいきそうになると、なぜか情熱が薄れてしまって、他の事をすぐにやりたくなってしまう時期があった。
頼りになるスタッフがいるという理由もあるのだろうが、社長としていかがなものかと真剣に悩んでいた。
このことをお叱り覚悟で包み隠さず相談をしたところ、意外な言葉が返ってきた。
『君は社長じゃなくて創業者なんだから当然ですよ』と。
これを聞いた時の衝撃は今でもよく覚えている。
創業者と社長は違う。創業者であれ
言われてみれば確かに、社長というのは2代目、3代目と続いていくし、交代だって自由である。
その時に進めている事業を引き継げば誰にでも社長業は可能だ。
しかし、創業者はたった1人しか存在しない。
創業者とはつまり、アイデアを出し、それを形にして、仕事にする人だ。
いいアイデアがあれば試してみたくなるのは当然だということである。
もっと言えば、うまく行っている事業は分社化して他の社長に任して、新しい事業を作っていくことができるのが創業者の特権だ。
その創業者が新しいチャレンジをしなくて誰が新しいアイデアを世に出すというのか。
このように励まされ、目の前の霧が一気に晴れたような格言であった。