貧乏くじに慣れて得をする

いつも貧乏くじ、損を引いてしまう人へ。

世の中にはお人よしな方が多くいる。

そしてそれ以上に、その人におんぶをする人間は多い。

しかし、最後に笑うのは、きっと損をしてきた人なのである。

楽をしようと人任せにする人は、損をした時に対応ができずこちらに助けを求める。その時に恩を売ることができる。逆に貧乏くじで慣れていれば、あとは得をするだけだ

人間は、自分に得のあることや楽しいことは率先して行うが、めんどくさい事は後回しにしたり誰かに押し付けたりするものである。

そうなると、必然的に誰かがまとめる役割を負わなければならない。

得てして、リーダー的な頼れる存在だったり一番優しい人が押し付けられてしまうことが多い。

もし本書を読んでいる中で『いつも損な役割だな』と思っている人、安心して欲しい。

結局はあなたが得をするようになっているから。

よく考えてみよう。

例えば、人数を集める行動は、自分の仲間を増やすきっかけになる。

人をまとめるというのは、人徳を積む練習にもなるだろう。

計画を立てるのは、企画立案力アップにつながる。

無駄になることなどないとは言わないが、少なくとも何もしないでおいしいところだけ頂こうという輩に比べれば、経験も人望も厚くなる。

それに、面倒事を押し付けられたことがある人は、あなたの苦しみを共有できる。

自然と、あなたの周りには頼れる人や優しい人が友人として増えていくだろう。

そしてそれはやがていい評判を生み、トータルで見たときに、あなたの得になるのである。

人に任せることしかできない人間は、結局何もできないままなのだ。