楽な解決策を探さない

いつも解決策がうまく見つからない人へ

 

人が納得するようないい解決策を考えるのが苦手な人は、ズバリ自分にとって楽な解決策を考えてしまってないだろうか。

人間はどうしても楽でストレスがない方向へ流れやすい。

 

いい解決策ではなく、楽な解決策を探していないか

 

例えば『いい人生』を送りたいと言う場合、その裏には『楽に楽しい人生』を手に入れたいという思いがある。

『いい仕事がしたい』というのも『カッコいい仕事』が転がり込んでこないかという期待があったりする。

特に解決策などは、基本的に自分にとってマイナスの負荷がかかるものだ。

だから余計に楽でスマートそうな解決方法で済ませたいと思ってしまう。

言わずもがな、その問題にとっても、その相手にとっても本質的にいい解決方法になるはずはない。

この部分に気をつけて解決策と向き合える人は、策の提示だけではなく、物事を進めるのが全般的にうまい人である。

欲望ビジネス儲かる理由

欲望ビジネスから見える、お金の流れ

 

僕にとってはちょっと不本意な歴史なのだが、一度だけ夜の業界の仕事を請け負ったことがある。

通常のお問合せであればもちろんお断りするのだが、お世話になった人からの紹介だったこともあり、仕事を受けた。

結果はさんざん。

紹介案件だったにも関わらずに、請負代金は払ってくれないし、脅されてしまうし。

だが、お金の動きに関してはとても勉強になった。

この業界は、お客さんの人間模様がよく見える。

夜の業界だと、お客さんが値切ってくことが多いらしいのだが、僕が仕事を請けた店は基本的にお客さんからの値引きには応じない。

普通の仕事であれば、値引き交渉は想定内であり、始めの提示金額も減額されても利益がでるように設定する。

しかし、この業界は強気である。

僕が仕事を請け負ったところの料金は、60分3万5千円。

他業界の自給を考えれば破格である。

それでも結局お客さんはこの金額で納得する。

 

自分の欲望のためなら平気で何十万も使う人がたくさんいる。お金がないというのは、自分のため以外に使う金がないというだけだ

 

僕にはまったく理解できない世界だったのだが、欲求というのはそれほど耐え難いものなのだろう。

そこの経営者が言っていた『人は自分の欲望にはお金を惜しまない』という言葉がとても印象に残った。

夜の仕事ではなくとも、このツボを押さえたサービスは、大きな対価を期待できるのである。

浪費を投資に変えれば、浪費がお金を生む

投資家に学ぶお金の遣い方

 

投資家の人というのは非常に独特の世界観を持っている。

自分が面白いと思う事業に投資をする人もいれば、単に利益を増やすマネーゲームをする人もいる。

僕はどちらのタイプの投資家さんともお話をしたことがあるのだが、考え方に共通点があった。

 

お金をたくさん貯めるには、お金持ちになる努力と浪費を我慢する努力が必要。でもその浪費を投資に変えれば、浪費がお金を生むサイクルになる。

 

言葉にすればこの格言なのだが、要約すると、マイナスの行為をするならプラスになるようにするということだ。

例えば、どうせテレビを見るなら、ニュースや経済の番組を見る。

食事にお金を使うなら、話題の店に行く。

つまりは同じお金や時間を投資するのであれば、何かしらプラスが大きいことをやろうということだ。

また、投資家さんから次のような面白い意見も聞いた。

『よく人から、投資のコツはなんですかって聞かれるけど、投資のコツは投資すること以外にない。例えば普通の人って、自分へのご褒美を買うでしょ?そのお金を投資に回していたらみんなすごい投資家になってると思うよ』

ちなみにあなたは自分のご褒美をあまり買わないのですか?と聞いたところ、投資をする楽しみや経験値がご褒美ですねと言っていた。

あなたのお金の遣い方が投資になるのか、浪費になるのか、考え方一つで変わるのかもしれない。

お金を稼ぐための絶対条件とは

お金を稼ぐための絶対条件とは

 

まだ僕が営業マンだったころ、ある社長に聞いたことがある。

『精神論ではなく、具体的にお金を稼ぐのに必須なことって何ですか』

今思えばとても失礼だったなと思うが、その時の僕は頑張れという根性論や精神論に少し参っていたのだろう。

その社長は怒りもせずに教えてくれた。

『それはこの世の中にある稼ぐ方法を人より何倍も知っていることだよ』と。

当時の僕は、世間知らずを絵に書いたような営業マンであった。

簡単に言えば、稼ぐ方法を知らなかったのだ。

この言葉が染みたのは、後日電車に乗っていたときの事。

今でも覚えているが、お昼に次の営業先に行こうと電車に乗った時。

席の目の前には40代くらいの長髪で革ジャンの男性。

僕の横にはリュックを背負ったオタク風の人。

後ろにはリクルートスーツの女性。

普段であれば、自分のことで精一杯でまわりの事など目にも止まらなかったかもしれない。

だがその時の僕は、その光景に愕然とした。

きっとこの長髪の人も、オタク風の人も、何かをして稼いでいるのだ。

もしかしたらたまの休みかもしれないし、出勤途中かもしれない。

リクルートスーツの女性はこれから面接なのだろうか。

素直に、色んな人がいるんだなと感じた。

と同時に、会社から給料をもらうだけの自分は、まったく稼ぎ方を知らないなと思った。

ただ働いているだけで、分かった気になっていた自分が恥ずかしかった。

そして今になってやっと少々分かってきた。

稼ぐ方法を知っているということは、自分の能力をお金に変える方法を知っているということだ。

それだけでなく、生き方の選択肢も広くなる。

そうすると、普通の視点からでは見れないものが見え、また異なる稼ぎ方を知ることができる。

お金を稼ぐための絶対条件とは、この世の中にある稼ぐ方法を人より何倍も知っていること

 

現在社長になって思う。

僕を選んで仕事の依頼を頂ける社長は、僕に期待や可能性を感じてくれている。

それは、自分では思いつかない視点から僕がアイデアを出すからだろう。

でもそれはお金を生み出す方法を知っていなければ提案できない。

自分の力で稼ぐ時もそうだ。

つきつめれば、稼ぎたいのであれば、最低でも今の世間で稼げている方法が何か、そして自分のどの能力をお金に変えられるかを知らねばならない。

きっとこの社長が言いたかったことは、そういうことなのだろう。

作業服で現われる社長格言

いつも作業服で現われる社長に聞いた格言

 

短く綺麗にまとまっていて、僕の気に入っている格言の1つだ。

見栄などが邪魔をして、なかなか実行が難しいところもいつも勉強になる。

ちなみにこの社長、打ち合わせなどは基本安いカフェ。

ペンキのようなものをつけ、使い込まれた灰色の作業着で登場する。

青山や赤坂をさっそうと歩く、デキそうなビジネスマンとは似ても似つかない。

しかしこの人、稼いでいるのである。

『稼いでいるのにいい格好とかしないんですか』と聞くと、この答えだった。

 

綺麗なカッコはお金を出せばすぐできるけど、心はすぐには磨けない

 

ただスノーボードのウェアだけはいいものを購入してしまうらしい。

どうせウェアなんて誰も見てないからいいのさと言っていた。