辛くて苦しい経験は忘れる

辛くて苦しいことをしなければならない時に楽になる格言。

辛いことをしなければならない時、乗り切る心構えを知っていたり、うまく気持ちを切り替える方法を知っていれば、少し楽になることができる。

そんな心構えのヒントにして頂きたいお話。

もし自分なりの方法がまだなければ、この話を参考に乗り越え方を模索して欲しい。

辛くて苦しい経験は忘れる。覚えてるのは結果と成果だけ

自分が今まで辛かったり苦しかったことを思い出して欲しい。

イメージが難しい人は、持久走を思い浮かべるといいかもしれない。

実際に渦中にいる時は辛くて嫌で仕方がない。

しかし、それが過去になった今、辛さは明確に覚えていないのではなかろうか。

部活動なども、きつかった練習は記憶に薄く、大会に出場したことや入賞した結果などはずっと覚えているものだ。

これは仕事や人生にも言えるのだろう。

この話をしてくれた社長は、過去に自己破産をしており、生活も苦しかったという。

そしてようやく事業が軌道に乗ったかと思いきや、所有している工場が火事になってしまった。

だが、自己破産を乗り越えた時に感じた『辛くて苦しい経験は忘れる。覚えてるのは結果と成果だけ』という想いに支えられ、前向きに対処ができたということだ。

だからもしあなたがどうしても苦しいことをしなければならないとしても大丈夫だ。

苦しさは、終われば忘れてしまう。

残るのは、その苦しさを乗り越えたという確たる自信と結果だけである。

最後にその社長は、自己破産も火事も対処できたんだから、もうなんでもできる気がするよとニッコリ笑ってくれた。

全てを当たり前にする

新しいことへの挑戦がどんどんできるようになる考え方。

新しいことへの挑戦は、自分が知らないことであればあるほど、身構えて腰が重くなってしまう。

もっと色々なことを怖れずにできるようになりたいと思ったことはないだろうか。

そんなあなたに伝えたい格言。

全てを当たり前にすること。稼ぎも、働く時間も、新しい挑戦も

言われてみれば、それこそ当たり前なのだが、実際に意識しているかと言われれば、僕はしていなかった。

だから、この話を聞いた時には、とても感銘を受けた。

この格言を頂いた社長は、子育て中の女性経営者だった。

おそらくかなり多忙な生活であろうが、毎月なんらかのイベントや新しい試みを実践している人だった。

なぜそんなに新しい挑戦ができるんですか?と問うた時に、すごく簡単なことのように言われたのを覚えている。

『私にとっては、子供の面倒も、夜中までの仕事も、新しい挑戦も全部やって当たり前だからね。むしろそれが普通ですね』

確かに習慣や生活の一部になっていることは、それがやって当たり前。

挑戦することも当たり前にしてしまえば、そもそも悩まないのである。

度胸を出すのは一瞬

決断ができない人へ。

僕が自分の仕事を始めたばかりの時、新しく事業を始める際や会社の方向を決めるにあたってなかなか決断を下すことができなかった。

その時に様々な社長から頂いたアドバイスの中で面白いと感じた格言をご紹介。

僕が素人社長だったころ、新事業や会社の方向性、人生の方向性にいつも迷っていた。

そしてたまたまこの格言を頂いた社長に相談した時、まず次のように言われた。

『決断や決心には、じっくり時間をかけてもいい。ただ、本当に決断をするべきことにだったらだけどね』

この時の僕の相談であれば、人生の方向性に対しては、焦らずゆっくり考えて基盤を作りながら決断していけばいい。

しかし、新事業ややりたいことなどに関しては、本当に熟考する必要があるのかを考えろということだった。

『本当に決断すべきことは1割くらいで、残りの9割はただ度胸やふんぎりがないだけですね』

『それに決断は時間かかりますけど、度胸は一瞬出せれば前に進めますからどんどんやったほうがいいんです』

このようにアドバイスを頂いた。

決断を下すのは時間がかかる。しかし度胸を出すのは一瞬でできる

度胸で前に進めることを決断ができないことと同義にしないことが、つまるところ正しい決断をする近道ということなのだろう。

あなたが決断に迷った際には、それが本当に決断すべきことなのか、ただ度胸が無いだけなのかを考えるといいのかもしれない。

お金で計算する人生は短い

人生を長いと感じる考え方、短いと感じる考え方。

自分の残りの人生が短いと感じて焦っている人、逆に有意義な人生を歩めそうだと感じている人、どうせなら人生はまだまだ長いと感じたいものである。

ご年配の社長と話をしていて、この感覚の違いの理由になりそうな格言をひとつ頂いた。

今回はそんな人生の長さに関するお話。

人間は、20歳を境に一気に年をとるスピードが早く感じるという。

女性は30歳に向けて、転職や結婚などの選択を迫られる人もいるだろう。

男性は、出世やマイホーム購入などの悩みが増えていくかもしれない。

僕も20代後半になり、漫然と焦っていた時期がある。

普通に就職をした人に比べて給料はすごく低いし、将来の保証もない。

再就職するにも年齢制限もでてくる。

自分の人生を逆算した時に、あまりにも時間が足りない気がして不安で仕方なくなった。

その時にある年配の社長に相談した時に言われた格言がこれだった。

残りの人生、お金や給料で計算すると短く感じる、どれだけのことができるか楽しめるかで計算すると長く感じる

思い返せば、確かに僕の不安のほとんどはお金に関するものが多かった。

人生に必要なお金の総額なんて人それぞれなのに、よく調べもせずに焦ってしまっていた。

しかし残りの人生、新しいチャレンジをしようと思えばいくらでも、いくつからでもできる。

そう考えると、やってみたい新しいことにチャレンジするのが、人生を長く楽しむ秘訣なのかもしれない。

ブレない人の意識

ブレない人が意識しているものとは。

 

ブレない人というのはカッコイイものである。

あなたもブレない人間になりたいと思ったことはないだろうか。

そこで、社長に聞いてみた。

ブレないというのはどのようなことなのだろうか。

自分の信念を貫き通す人、やると言ったことは最後まで完遂する人、このような人はブレない人なのだろう。

しかし、素人社長だった僕は、ちょっと納得できなかった。

人に迷惑をかけてまで自分の信念を貫いても、それはブレないという美談になってしまうのか。

どうしても引っかかっていた。

気になったら聞いてしまいたくなる。

ブレないと言えば格闘家だろうという安易な発想で、格闘ジムの会長に聞いてみたことがある。

その格言が、僕としては納得がいった。

 

ブレないというのは、自分を曲げないことではなく、バランス感覚を崩さないこと。

 

会長が言うには、ブレないということは、物事の優先順位を把握し、やるべき事を継続できるバランス感覚を持っている人だと言う。

例えば、きつい練習を毎日こなすだけであれば、時間があればできる。

しかし、人には生活がある。

プロの格闘家の中にも、子供の面倒を見ていたり、バイトをしていたり、色々な事情を抱えている人も多い。

そのような事情と、やるべき練習とのバランスをうまく保ち、継続する人こそブレない人間であるということだ。

そう考えれば、人への思いやりや道徳なども考えた上で、自分のやるべきことを進められるバランス感覚を持つ人が、僕にとってのブレない人なのだろうと感じたエピソードであった。