口だけ成長好きな人

成長したいと言う人が成長しない理由とは。

 

近年、意識が高い系という言葉が浸透しつつあるように思う。

意識が低いよりかは高い方がいいのであろうが、口だけになってしまうことが問題なのだろう。

では、なぜ成長したいと言う人は実際に成長できない人が多いのだろうか。

成長したいという言葉は非常に便利である。

このフレーズを言うだけでなぜか意欲的な自分をアピールできてしまう。

しかし、できる人からすれば、これほど茶番なものはない。

なぜか。

本当に成長したいと願っている人は、そのプロセスを考えているからだ。

つまり、成長したいという漠然とした内容ではなく、成長するには何が必要で何がネックであるかを把握している。

 

成長ができる人は具体的なプランを考えているから、漠然と成長したいと思わない

 

会話の例を見ても一目瞭然である。

できない人

A『すごい成長したいと思ってさ』

B『どんなふうに?』

A『まず30歳までに年収上げたいし、大きいプロジェクトも成功させたい。企画とかもどんどんやりたいんだよね』

できる人

A『年収上げたいんだけど、やっぱり評価を上げるしかないかな』

B『転職とかも考えた?』

A『考えたよ、あとは副収入を作る方法とか投資とかもあるよね。でも難しいから情報をもっと集めないとダメかなって』

本当に成長したい人は、具体的に考えているものである。

だからこそ、話も深くなるし、受け答えをしているこちらも真剣になる。

自然と情報は集まってくるし、自分の知識も増える。

できる人はおのずと成長しているものなのである。

恐怖とは知らないこと

人生の恐怖心に打ち勝ちたい人へ。

 

人間の恐怖心は主に2種類ある。

バンジージャンプや暗闇のような、DNAが覚えている恐怖。

そしてもうひとつが、自分の精神面から来る恐怖。

僕達が日常生活を送る上で感じる恐怖は、精神面の場合が大半である。

この恐怖を少しでもコントロールしたい人に向けた格言。

恐怖心というのは、得体が知れないものに対して起こりやすいのはご存知だろうか。

例えば暴力団。

身近な人間としては非常に怖い存在である。

しかし、彼らのルールや性格を知っていたらどうであろう。

彼らの弱みや弱点を知っていたら。

少しは恐怖心がなくなるのではないだろうか。

また、幽霊の正体見たり枯れ尾花とはよく言ったもので、得体の知れないものも、実際の姿形が分かれば拍子抜けするくらい平気だったりする。

人生もこれと同じだ。

 

恐怖とは、知らないことから始まるということを知る。

 

結局のところ、何か新しいことを始める時や新天地へ向かう場合、正解や実態が分からないことが多いから恐怖が生まれてしまう。

裏を返せば、知識や理解があれば恐怖は抑えられ、具体的な対応策をとることができる。

もしあなたが、新しい一歩を踏み出すにあたって恐怖を感じることがあれば『知る』ということを意識するといいのではないだろうか。

そうすれば無駄に恐怖に踊らされることはなくなるであろう。

嫉妬されるアイデア

褒められるアイデアと嫉妬されるアイデア。

 

嫉妬されて悔しがられるアイデアというのは、相手がそのアイデアから生まれるメリットを具体的にイメージができ、自分でやりたかったと思ってくれた証拠である。

僕にも経験がある。

そこを突くかというアイデアを相談されると、相手の話そっちのけで、こうしたらもっといいサービスになるし、ああしたらもっとうまく売れるなと想像してしまう。

なぜ僕は今まで思いつかなかったんだと悔しくなってしまうのだ。

 

褒められるアイデアより、嫉妬され悔しがられるアイデアをだす。

 

そしてそんなアイデアについては話し合いも深いものになる。

聞いている側からしても興味があるからだ。

しかし、申し訳ないことに『そのアイデアいいと思うよ』と言う時は『僕にとってはどうでもけど、やってうまくいくならいいんじゃない』くらいの気持ちである。

これは色々な経営者も一様に言っていた。

頭ごなしにアイデアを否定しづらいけど、アドバイスするほど興味がない時は無難に褒めるかなというのがどうやら正直なところであろう。

あなたのアイデアは人に悔しがられているだろうか。

お客さんを上司だと思え

どこでも通用する人材になるためには

 

僕が新人の営業マンだったころに漠然と感じていたことがある。

それは、在籍している会社でいくら営業や経営ノウハウを勉強しても、その会社でしか通用しないのではないかということだ。

中には上司のやり方をまねて、すぐにいい成績を出す人もいた。

しかし、それが本質ではないように思っていた。

紆余曲折あり、僕はトップ営業マンになったのだが、今思えば僕の上司はいつもお客さんだった。

上司や営業本などから学ぼうとすると、やり方が人それぞれであり、なかなかスタイルの確立ができない。

だが、お客さんのニーズや悩み、要望や対応の仕方というのは芯の部分が似ていることが多い。

そこを軸に営業の仕方や商品開発、対応などを考えれば、おのずとお客さんの心が分かる人になっている。

 

お客さんを上司だと思え

 

お客さんの芯の部分や気持ちというのは、商品や会社などが変わっても共通する部分である。

これは、ネットサービスの社長も、メーカー会社の社長も、色々な社長たちが声をそろえて言っていた。

ここを押さえられれば、どこでも通用する人材になることができる。

創業者と社長は違う

創業者と社長は違う。創業者であれ。

 

社長なのに色々な事業に手を出したくなってしまう人へ伝えたい言葉。

僕が悩んでいた時にある社長にアドバイスをもらった。

当時の僕は1つの事業がうまくいきそうになると、なぜか情熱が薄れてしまって、他の事をすぐにやりたくなってしまう時期があった。

頼りになるスタッフがいるという理由もあるのだろうが、社長としていかがなものかと真剣に悩んでいた。

このことをお叱り覚悟で包み隠さず相談をしたところ、意外な言葉が返ってきた。

『君は社長じゃなくて創業者なんだから当然ですよ』と。

これを聞いた時の衝撃は今でもよく覚えている。

 

創業者と社長は違う。創業者であれ

 

言われてみれば確かに、社長というのは2代目、3代目と続いていくし、交代だって自由である。

その時に進めている事業を引き継げば誰にでも社長業は可能だ。

しかし、創業者はたった1人しか存在しない。

創業者とはつまり、アイデアを出し、それを形にして、仕事にする人だ。

いいアイデアがあれば試してみたくなるのは当然だということである。

もっと言えば、うまく行っている事業は分社化して他の社長に任して、新しい事業を作っていくことができるのが創業者の特権だ。

その創業者が新しいチャレンジをしなくて誰が新しいアイデアを世に出すというのか。

このように励まされ、目の前の霧が一気に晴れたような格言であった。