人と違うことをする条件

人と違うことをして認められたい人へ。

洋服や髪型、車や時計など、持つものや外見で人と違う自分を演出するのはそう難しくない。

しかしやはり生き方やオーラから人と違う雰囲気が出ている方がカッコいいものである。

今回は、仕事や発想などを非凡にするためにはどうしていけばよいかというお話。

お笑い芸人さんや芸能人には常識人が多いと聞いたことはないだろうか。

破天荒なロックスターやヒトラーなどの暴君でさえ、社会通念は熟知している。

何が言いたいかというと、人と違うことをするためには、人が当たり前だと思っていることができなければならない。

人と違うことをするには、人がしていることもできなければダメ

当たり前ができた上で、自分の意思で違う道を選ぶから人は認めてくれるのである。

そしてここにはもう一つ重要なことがある。

それは、こちらが『人と違う、新しい』と思っていても、実際は二番煎じ三番煎じだったということがよくある。

新しいアイデアとは、既にあるものを組み合わせることで生まれるというのは、有名な定説。

つまり、世の中を知っていなければ、二番煎じに気が付けない。

逆に世の中を知っていることで、組合せのバリエーションが増え、人と違った発想も生まれやすいのだ。

当たり前なことや、基本をおろそかにしてはいけないということである。

レベルアップする方法

ひとつ上の自分にレベルアップする方法。

人生がゲームのようなものであれば、ひたすら弱い敵を倒していればレベルがあがる。

しかし、こと現実ではそうはいかない。

レベルアップしたければ、未知の領域に足を踏み入れ、開拓することが必要である。もうワンランク上の自分になりたいという人がいれば、赤の他人から評価をうけるという体験をオススメする。

人間誰しも心を許している仕事仲間や友人と話をしていると楽しい。

相談などをしても励ましてくれるし、基本的には自分を認めてくれるからだ。

だがそれは、同じテリトリーの中での話しである。

完全な他人からの評価を受けるのはとても勇気がいることだ。

批判や反対意見も多いだろう。

しかし、中には自分を評価し賛成してくれる人もいる。

他人から賛成を受けた時の喜びは驚くほど大きい。

これは体験した人でないと分からない感動だろう。

赤の他人からの評価を受けること。知人からの賛成賛美と、赤の他人からの賛成賛美はまったく違う

方法はなんでもいい。

俳句を投稿してみてもいいし、ライブを行ってもいい。

自分で何かを作ってオークションで売るのも一つの手だ。

自分を高めることは大事だが、評価というのは相対的なものである。

自己啓発や自己実現をしたいと思っているのであれば、他人からのいい評価を集めるのが一番早い。本などを読み漁っていても結局は自分の中には残らない。

それが自信になるし、新しい自分に生まれ変わる近道になる。

貧乏くじに慣れて得をする

いつも貧乏くじ、損を引いてしまう人へ。

世の中にはお人よしな方が多くいる。

そしてそれ以上に、その人におんぶをする人間は多い。

しかし、最後に笑うのは、きっと損をしてきた人なのである。

楽をしようと人任せにする人は、損をした時に対応ができずこちらに助けを求める。その時に恩を売ることができる。逆に貧乏くじで慣れていれば、あとは得をするだけだ

人間は、自分に得のあることや楽しいことは率先して行うが、めんどくさい事は後回しにしたり誰かに押し付けたりするものである。

そうなると、必然的に誰かがまとめる役割を負わなければならない。

得てして、リーダー的な頼れる存在だったり一番優しい人が押し付けられてしまうことが多い。

もし本書を読んでいる中で『いつも損な役割だな』と思っている人、安心して欲しい。

結局はあなたが得をするようになっているから。

よく考えてみよう。

例えば、人数を集める行動は、自分の仲間を増やすきっかけになる。

人をまとめるというのは、人徳を積む練習にもなるだろう。

計画を立てるのは、企画立案力アップにつながる。

無駄になることなどないとは言わないが、少なくとも何もしないでおいしいところだけ頂こうという輩に比べれば、経験も人望も厚くなる。

それに、面倒事を押し付けられたことがある人は、あなたの苦しみを共有できる。

自然と、あなたの周りには頼れる人や優しい人が友人として増えていくだろう。

そしてそれはやがていい評判を生み、トータルで見たときに、あなたの得になるのである。

人に任せることしかできない人間は、結局何もできないままなのだ。

種を蒔くより水やり

いつも目標や計画がうまく行かない人へ。

スタート時には、並々ならぬ決意で立てた目標なのに、なぜかいつも失敗をしてしまう。

そして目標の立て方を考え直す。

誰でも経験があるだろう。

だが、悪いのはその目標ではないのかもしれない。

種を蒔くよりも、水をやり続けることが大事

仕事や生活、遊びでも、新しい目標を作ったり計画することがあるだろう。

特に何か新しいことに挑む時の準備などを、種を蒔いている時期と表すことがある。

しかし、種を蒔いてばかりで、育てなければ意味が無い。

収穫というゴールを目指すのであれば、一番大事なことは水をやることである。

目標や計画を作って満足してしまう人、なぜかうまく行かない人は決して目標設定が悪い訳ではない。

目標に近づくための試行錯誤を続けられていないのである。

だから、見直すなら目標や計画ではなく、試行錯誤を続ける方法を見直すほうがいい。

水さえ与えていれば、不恰好でも実はなるのだ。

少しずつでもいい、水を絶やさないことを心がけたいものである。

努力が実らない人へ

いつも努力が実らない人へ。

頑張っているのになぜかうまく行かない人。

努力しているのに全然進んでいる気がしない人。

そのような人は、ちょっと目線を変えることでうまくいくかもしれない。

『努力に勝る天才なし』とはよく言うもので、何事にも努力は必要である。

だが、努力が実らない場合、他の方法を試さずに諦めてしまうのはもったいない。

なぜなら、ちょっとやり方を変えれば、意外とうまくいったりするからだ。

努力は大事だけど、努力する方向を変えるとうまくいく事もある

これは少し笑い話に近いが、僕の知人の社長が中国に仕事の交渉をしに行った。

社長は初めての中国、しかも仕事の話ということで、中国語を必死に勉強したそうだ。

一方現地の担当者も、大事な仕事の提携先ということで日本語を勉強してくれていたそう。

いよいよ話し合いが行われたのだが、お互いつたない中国語と日本語である。

思った以上に意思の疎通が難しかった。

社長がどうしたものかと困っていた時に、現地の担当者が他のスタッフと英語で話しているのを聞いた。

そこで社長が英語で話すと、スムーズに会話ができるではないか。

実は、2人とも英語が堪能なのであった。

灯台下暗しというか、気付いてみればなんということはないのだが、思い込みによってすれ違っていたのである。

このように目線ややり方を変えてみると、すんなりうまくいったりするものだ。

高速道路が渋滞している時は、意外にも一般道が空いていたりするものである。

そしてどちらの道でも目的には到着できるのだ。

頑張っているのになぜかうまく行かない人は、頑張る方法を変えてみてはいかがだろうか。