お金で計算する人生は短い

人生を長いと感じる考え方、短いと感じる考え方。

自分の残りの人生が短いと感じて焦っている人、逆に有意義な人生を歩めそうだと感じている人、どうせなら人生はまだまだ長いと感じたいものである。

ご年配の社長と話をしていて、この感覚の違いの理由になりそうな格言をひとつ頂いた。

今回はそんな人生の長さに関するお話。

人間は、20歳を境に一気に年をとるスピードが早く感じるという。

女性は30歳に向けて、転職や結婚などの選択を迫られる人もいるだろう。

男性は、出世やマイホーム購入などの悩みが増えていくかもしれない。

僕も20代後半になり、漫然と焦っていた時期がある。

普通に就職をした人に比べて給料はすごく低いし、将来の保証もない。

再就職するにも年齢制限もでてくる。

自分の人生を逆算した時に、あまりにも時間が足りない気がして不安で仕方なくなった。

その時にある年配の社長に相談した時に言われた格言がこれだった。

残りの人生、お金や給料で計算すると短く感じる、どれだけのことができるか楽しめるかで計算すると長く感じる

思い返せば、確かに僕の不安のほとんどはお金に関するものが多かった。

人生に必要なお金の総額なんて人それぞれなのに、よく調べもせずに焦ってしまっていた。

しかし残りの人生、新しいチャレンジをしようと思えばいくらでも、いくつからでもできる。

そう考えると、やってみたい新しいことにチャレンジするのが、人生を長く楽しむ秘訣なのかもしれない。

ブレない人の意識

ブレない人が意識しているものとは。

 

ブレない人というのはカッコイイものである。

あなたもブレない人間になりたいと思ったことはないだろうか。

そこで、社長に聞いてみた。

ブレないというのはどのようなことなのだろうか。

自分の信念を貫き通す人、やると言ったことは最後まで完遂する人、このような人はブレない人なのだろう。

しかし、素人社長だった僕は、ちょっと納得できなかった。

人に迷惑をかけてまで自分の信念を貫いても、それはブレないという美談になってしまうのか。

どうしても引っかかっていた。

気になったら聞いてしまいたくなる。

ブレないと言えば格闘家だろうという安易な発想で、格闘ジムの会長に聞いてみたことがある。

その格言が、僕としては納得がいった。

 

ブレないというのは、自分を曲げないことではなく、バランス感覚を崩さないこと。

 

会長が言うには、ブレないということは、物事の優先順位を把握し、やるべき事を継続できるバランス感覚を持っている人だと言う。

例えば、きつい練習を毎日こなすだけであれば、時間があればできる。

しかし、人には生活がある。

プロの格闘家の中にも、子供の面倒を見ていたり、バイトをしていたり、色々な事情を抱えている人も多い。

そのような事情と、やるべき練習とのバランスをうまく保ち、継続する人こそブレない人間であるということだ。

そう考えれば、人への思いやりや道徳なども考えた上で、自分のやるべきことを進められるバランス感覚を持つ人が、僕にとってのブレない人なのだろうと感じたエピソードであった。

口だけ成長好きな人

成長したいと言う人が成長しない理由とは。

 

近年、意識が高い系という言葉が浸透しつつあるように思う。

意識が低いよりかは高い方がいいのであろうが、口だけになってしまうことが問題なのだろう。

では、なぜ成長したいと言う人は実際に成長できない人が多いのだろうか。

成長したいという言葉は非常に便利である。

このフレーズを言うだけでなぜか意欲的な自分をアピールできてしまう。

しかし、できる人からすれば、これほど茶番なものはない。

なぜか。

本当に成長したいと願っている人は、そのプロセスを考えているからだ。

つまり、成長したいという漠然とした内容ではなく、成長するには何が必要で何がネックであるかを把握している。

 

成長ができる人は具体的なプランを考えているから、漠然と成長したいと思わない

 

会話の例を見ても一目瞭然である。

できない人

A『すごい成長したいと思ってさ』

B『どんなふうに?』

A『まず30歳までに年収上げたいし、大きいプロジェクトも成功させたい。企画とかもどんどんやりたいんだよね』

できる人

A『年収上げたいんだけど、やっぱり評価を上げるしかないかな』

B『転職とかも考えた?』

A『考えたよ、あとは副収入を作る方法とか投資とかもあるよね。でも難しいから情報をもっと集めないとダメかなって』

本当に成長したい人は、具体的に考えているものである。

だからこそ、話も深くなるし、受け答えをしているこちらも真剣になる。

自然と情報は集まってくるし、自分の知識も増える。

できる人はおのずと成長しているものなのである。

恐怖とは知らないこと

人生の恐怖心に打ち勝ちたい人へ。

 

人間の恐怖心は主に2種類ある。

バンジージャンプや暗闇のような、DNAが覚えている恐怖。

そしてもうひとつが、自分の精神面から来る恐怖。

僕達が日常生活を送る上で感じる恐怖は、精神面の場合が大半である。

この恐怖を少しでもコントロールしたい人に向けた格言。

恐怖心というのは、得体が知れないものに対して起こりやすいのはご存知だろうか。

例えば暴力団。

身近な人間としては非常に怖い存在である。

しかし、彼らのルールや性格を知っていたらどうであろう。

彼らの弱みや弱点を知っていたら。

少しは恐怖心がなくなるのではないだろうか。

また、幽霊の正体見たり枯れ尾花とはよく言ったもので、得体の知れないものも、実際の姿形が分かれば拍子抜けするくらい平気だったりする。

人生もこれと同じだ。

 

恐怖とは、知らないことから始まるということを知る。

 

結局のところ、何か新しいことを始める時や新天地へ向かう場合、正解や実態が分からないことが多いから恐怖が生まれてしまう。

裏を返せば、知識や理解があれば恐怖は抑えられ、具体的な対応策をとることができる。

もしあなたが、新しい一歩を踏み出すにあたって恐怖を感じることがあれば『知る』ということを意識するといいのではないだろうか。

そうすれば無駄に恐怖に踊らされることはなくなるであろう。

嫉妬されるアイデア

褒められるアイデアと嫉妬されるアイデア。

 

嫉妬されて悔しがられるアイデアというのは、相手がそのアイデアから生まれるメリットを具体的にイメージができ、自分でやりたかったと思ってくれた証拠である。

僕にも経験がある。

そこを突くかというアイデアを相談されると、相手の話そっちのけで、こうしたらもっといいサービスになるし、ああしたらもっとうまく売れるなと想像してしまう。

なぜ僕は今まで思いつかなかったんだと悔しくなってしまうのだ。

 

褒められるアイデアより、嫉妬され悔しがられるアイデアをだす。

 

そしてそんなアイデアについては話し合いも深いものになる。

聞いている側からしても興味があるからだ。

しかし、申し訳ないことに『そのアイデアいいと思うよ』と言う時は『僕にとってはどうでもけど、やってうまくいくならいいんじゃない』くらいの気持ちである。

これは色々な経営者も一様に言っていた。

頭ごなしにアイデアを否定しづらいけど、アドバイスするほど興味がない時は無難に褒めるかなというのがどうやら正直なところであろう。

あなたのアイデアは人に悔しがられているだろうか。